2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アーシュラ・K・ル=グウィン「闇の左手」を読んで

2009年2月に書いたものを再掲します。 あらすじ 両性具有人の惑星、雪と氷に閉ざされたゲセンとの外交関係を結ぶべく派遣されたゲンリー・アイは、理解を絶する住民の心理、風俗、習慣等様々な困難にぶつかる。やがて彼は奇怪な陰謀の渦中へと……エキゾチック…

プラトン「プロタゴラス」を読んで

以下の文章は訳者藤沢令夫の解説を参考にしたところが大きいです。 「プロタゴラス」は、ソクラテスとヒッポクラテスの二人が当代随一のソフィストであるプロタゴラスが逗留する宅へ訪れた際に行われたいくつかの談論の一部始終をソクラテスがかれの友人に報…